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昭和62年放送分 「1枚を念ずるごとく」 現存する日本最古の和紙は、702年に戸籍用紙で正倉院にある。 その和紙は美濃紙だった。 長良川の上流・・美濃市 岐阜県美濃市は和紙の産地だ。うだつを掲げた家並み。 松久永助商店は紙問屋で当時の様子が残っている。 川から船で和紙を運んでいた当時、川港は賑やかだった。 川灯台は今も残っている。だんだんと和紙は廃れてゆき、 川を行き交う船も無くなった。 美濃市わらび地区は手漉き和紙の里だ。 昭和44年4月、需要無形文化財に認定された。 本美濃紙保存会・・・会員は5名、この里では5軒が日本一の 美濃紙を漉いている。 会長:古田行三(65歳) 吉田夫妻も40代で若かった。 茨城県から送られてくるコウゾを板取川で川晒しをする。 昔は質のいいコウゾがこの当たりでも取れたが、今は環境の 変化で絶えてしまった。 板取川で同じように川晒しをしていた鈴木竹一(77歳) 川晒しはほぼ3日間、良い紙は単なる技術だけでは生まれない。 天平以来の紙・・・ 「私は和紙の美しさ以上に、それを作る人に心打たれるのです」 ある人が言った言葉だそうだ。 和紙の工程 川晒し・・・・冷たい川の水で晒す。 しゃじょく(紙煮) こうぞを清流に1日つける ちりとり(ゴミを取る) 叩解(木槌で繊維を叩く)・・・熟練と心の集中がないといい紙はできない ねべし(とろろあおい)・・・水につけたとろろあおいの根をザルで濃し、 袋で漉す 紙漉き・・・横揺りと縦揺りを繰り返す 湿紙層(しと)・・・・漉いた紙は1晩置いてから水分を絞る 紙つけ(板張り)・・・馬の毛で作った特別製の刷毛でする 選別・・・・乾燥の終わった紙を、厚み・色合いなどを選んで 8段階に分ける 吉田氏の妻、さよ子(64歳)は紙を漉く。 厚みを揃え、気泡を生じないようにするためには 優れた技術がいる。 長年の積み重ね=技術 紙漉きはカンによるものが多い、微妙な気持ちが出る。 心の持ち方・考え方だけでいい紙ができる。 紙を選別するのも大変だ。 1枚丁寧に見て、同じでき具合のものをより分ける。 いい紙をそろえて出す、紙漉きとしての誇りからか、厳しい目で 紙を揃える。 吉田要三・・・吉田会長の弟 全国でも有名な漉きす作りの名人だ。 漉きすはヒゴ作りから始まる。 竹をつき割り機でひごを作る。 ひごをひご抜きで削いで、直径0.6mmの竹ひごにする。 漉きすの1本を作るには、3本を削いでからつぐ。 1枚の漉きすには3000本のひごが必要だ。 漉きすにムラがあれば、紙のムラになる。 水中で振るわれてもずれないように、絹の原糸を撚りあわせた 特別の糸を使う。 京都市”墨光堂”は由緒ある表具屋だ。社長:岡岩太郎 国宝や文化財の修理にあたる。 墨光堂で使う和紙は60%が吉田会長の和紙だ。 肌裏打ち・・・名画の裏に張られる。 和紙は海外の美術品の修理にも使われている。 保存会の会員も高齢化が進み、後継者問題が起こっている。 吉田会長も1度は紙漉きを止めようと考えたこともあった。 それゆえ、自分の子供に紙漉きを継がせようとは考えなかった。 今になって後悔しても・・・・と話す。 伝統の灯は絶やしたくないとも。 702年の戸籍用紙が今に保存されていることに、感動する。 凍みこんにゃくもそうだが、ここまで極める職人気質にも。 日本人は物作りのDNAが今もずっと絶えずに、伝わって オタクまで生み出しちゃったのかしら。 でも、悪い事ではない。 おばさんにも「オタク」気質はしっかりとあるみたいだ。 |
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インテリア照明
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おしゃれな照明器具販売サイト 2008/05/17 10:22 |
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