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「我が村を世界の故郷へ」 奈良県宇陀市室生区・・・・北森義卿(65歳)、妻:重子(60歳) 築400年の武家屋敷に暮らす北森氏は 武家の家系に生まれた1人息子で、厳しく躾られた。 50年前に中学を卒業後進学、化学品メーカーに勤務。 見合い結婚し、3人の子供に恵まれたが、1985年 父=半兵衛氏が他界したことから、家族でUターンした。 仕事も大阪支店に転勤となった。 退職してからは、自家用に野菜を作っている。 Uターンして感じた事は、この地域が活気がなくなったという事だった。 行事に参加する人が減ってきた。義卿氏は秋祭りに”もちつき大会”を 企画した。それが始まりとなって、地域のために活動をするようになった。 8年前、早期退職をした義卿氏は「体力のあるうちに故郷を元気にしたい」 と村の活動、「ビオトープ」づくりを提案した。 ビオトープ・・・・野鳥や昆虫の棲み家をつくること。 造園業:北森氏(59歳)の設計図に従って皆で集まり、 村の人たちと池を掘ったり、環境を作っている。 仕事が終われば皆でバーベキューをして楽しむ。 3年前(2005年)、1年に1度外国人をホームスティで受け入れる 活動を始める。義卿氏の娘がカナダに留学した事などがきっかけになった。 今年も室生復興センターに、ホームスティにやってきた外国人と受け入れ先の 家族とが、対面する”対面式”が行われた。 彼等外国人は、14カ国からやってきて、2ヶ月をかけて日本全国にホームスティする。 室生寺には14日間ホームスティする。 義卿氏の家にも2人の外国人がやってきた。 ウガンダからやって来たスティーブ(37歳・教師)とウズベキスタンから やって来たミラギオス(23歳・学生)だ。 家の中を案内する義卿氏が彼等を案内したのは、鎧甲冑のある部屋だ。 350年前に鑑賞用として作られたものだった。 義卿氏の母:澄子さん(89歳)も現れて、2人に挨拶をする。 あくる日、義卿氏が外国人29人を引率して、室生寺に行く。 国宝・室生寺・・・・奈良時代の末に桓武天皇の勅命で開創されたと いわれている。中でも法隆寺に次ぐ古塔:五重塔は 室生寺のシンボルで、他にも本堂・金堂・奥の院などの 重要文化財がある。 金堂は平安前期の建物で、五重塔は10年前の台風で壊れ、修復された。 五重塔は上から下まで屋根の大きさが同じだ。 外国人達は好奇心旺盛で義卿氏は、最初驚いたという。 次に向ったのは、体育館だった。 そこでは子供達と交流をし、義卿氏の妻重子さんや村の女性達が ボランティアで作った昼食を皆で取った。 一番の人気はライスカレーだ。宗教などの理由で肉などは、何種類か 用意されているし、さまざまな料理が並んだ。 ホストファミリーデー・・・の日は自由行動だ。 義卿氏は自宅にホームスティしているスティーブとミラギオスを 刀鍛冶:河内隆平(56歳)の元へと連れてゆく。 刀を触らせてもらったりして、興味深そうな2人だ。 次に向ったのが、大阪の保健所を早期退職して自給自足の 生活をしているつじ氏(52歳)の所だ。 つじ氏は自給自足をするだけでなく、ソーラーパネルやソーラークッカーを 利用していた。スティーブもミラギオスも興味を持ち、質問攻めにしてる。 北森家では、ミラギオスが感謝を込めて、ウズベキスタンの料理を 作って家族とやってきたつじ夫妻に、振舞った。 「プロフ」というピラフそっくりの料理で、ウズベキスタンから持ってきた 香辛料をたっぷり使って、作り上げた。 大人達には好評だったが、義卿氏の孫:優真(4歳)くんには からかったようだ。 食後、ウガンダからきたスティーブが、御礼にと歌を披露した。 10日間の滞在を終わり、別れの朝がやってきた。 門の前で重子さんや澄子さんと一緒に写真を撮る。 カメラマン役は義卿氏だ。 村人が集まり見送る中、ホームスティをした外国人を乗せた バスが出発する・・・どちらも別れを惜しんで涙を拭く光景が見られる。 重子「何も起こらず、怪我も無く無事に終わってよかった」 義卿「別れは淋しい」 「新しい田舎の時代がやってくる・・・そういう夢を持っている」 ★こもれび市場・・・・奈良県宇陀市室生区三本松3176―1 Tel.0745-97-2200 定休日:火曜日 農家で作られた新鮮な野菜や野菜菓子が人気。 ふき菓子:\250、山菜菓子:\250 ★女人高野 室生寺・・・・・Tel..0745-93-2003 入山料 大人\600、子供¥400 AM8:00〜PM17:00 緑が深くて本当に美しい所だ。 室生寺は、この時期石楠花の花が有名で、四季折々の景色を 楽しむ事ができる。私が行った時も石楠花が美しかった。 新しい田舎の時代がやってくる・・・・もうそれ始まっているような 気がする。自分の故郷の良さを知り、誇りに思う事ができるなんて 地方都市に育った私には、羨ましい。 緑だって川だってあったし、子供の頃はまだ今より自然があったとは 思うけど、早期退職して自給自足をしているというご夫婦は いいなあと思った。 自分が同じ事ができるかというと、わからないけど。 60歳代の方達が、元気に地域活動をしている事は、 とても良い事だし、地域の活性化に繋がるだろう。 なにより子供たちにとっても外国人や高齢者との交流は いいことだ。ここ何年か、50代、60代・・・と生き生きと自分の暮らしを 楽しんでいる人達が多くなってきた。 前回は税務署を定年退職して、華道を極めるために花屋で働いている 男性と商社で働きながら、夫を見守っている妻の話だった。 妻は「退職したら税理士事務所を開くのだと思っていた」が、 在職中フトした事で華道を始めた夫は、それを次の人生の目標・夢に 選んだ。 最後のほうで妻が「退職して今の仕事を始めて、顔つきが穏かになった」 と話していたことが、印象的だった。 人は歳を重ねるに連れ、自然に触れ合う事が心の安らぎ・癒しに なってゆくのかな。 今回のご夫婦も畑仕事は腰が痛い、辛いと言いながら作業する姿は 楽しげだった。晴耕雨読の生活は私にとっても”憧れ”だ。 |
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