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help リーダーに追加 RSS 人生の楽園 「奈良の室生寺の里で、涙と笑いの国際交流」

<<   作成日時 : 2008/05/10 23:22   >>

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「我が村を世界の故郷へ」


奈良県宇陀市室生区・・・・北森義卿(65歳)、妻:重子(60歳)
                築400年の武家屋敷に暮らす北森氏は
                武家の家系に生まれた1人息子で、厳しく躾られた。
                50年前に中学を卒業後進学、化学品メーカーに勤務。
                見合い結婚し、3人の子供に恵まれたが、1985年
                父=半兵衛氏が他界したことから、家族でUターンした。
                仕事も大阪支店に転勤となった。
                退職してからは、自家用に野菜を作っている。 





Uターンして感じた事は、この地域が活気がなくなったという事だった。
行事に参加する人が減ってきた。義卿氏は秋祭りに”もちつき大会”を
企画した。それが始まりとなって、地域のために活動をするようになった。
8年前、早期退職をした義卿氏は「体力のあるうちに故郷を元気にしたい」
と村の活動、「ビオトープ」づくりを提案した。
ビオトープ・・・・野鳥や昆虫の棲み家をつくること。
造園業:北森氏(59歳)の設計図に従って皆で集まり、
村の人たちと池を掘ったり、環境を作っている。
仕事が終われば皆でバーベキューをして楽しむ。
                



3年前(2005年)、1年に1度外国人をホームスティで受け入れる
活動を始める。義卿氏の娘がカナダに留学した事などがきっかけになった。
今年も室生復興センターに、ホームスティにやってきた外国人と受け入れ先の
家族とが、対面する”対面式”が行われた。
彼等外国人は、14カ国からやってきて、2ヶ月をかけて日本全国にホームスティする。
室生寺には14日間ホームスティする。





義卿氏の家にも2人の外国人がやってきた。
ウガンダからやって来たスティーブ(37歳・教師)とウズベキスタンから
やって来たミラギオス(23歳・学生)だ。
家の中を案内する義卿氏が彼等を案内したのは、鎧甲冑のある部屋だ。
350年前に鑑賞用として作られたものだった。
義卿氏の母:澄子さん(89歳)も現れて、2人に挨拶をする。




あくる日、義卿氏が外国人29人を引率して、室生寺に行く。
国宝・室生寺・・・・奈良時代の末に桓武天皇の勅命で開創されたと
           いわれている。中でも法隆寺に次ぐ古塔:五重塔は
           室生寺のシンボルで、他にも本堂・金堂・奥の院などの
           重要文化財がある。
           

金堂は平安前期の建物で、五重塔は10年前の台風で壊れ、修復された。 
五重塔は上から下まで屋根の大きさが同じだ。
外国人達は好奇心旺盛で義卿氏は、最初驚いたという。



次に向ったのは、体育館だった。
そこでは子供達と交流をし、義卿氏の妻重子さんや村の女性達が
ボランティアで作った昼食を皆で取った。
一番の人気はライスカレーだ。宗教などの理由で肉などは、何種類か
用意されているし、さまざまな料理が並んだ。





ホストファミリーデー・・・の日は自由行動だ。
義卿氏は自宅にホームスティしているスティーブとミラギオスを
刀鍛冶:河内隆平(56歳)の元へと連れてゆく。
刀を触らせてもらったりして、興味深そうな2人だ。

次に向ったのが、大阪の保健所を早期退職して自給自足の
生活をしているつじ氏(52歳)の所だ。
つじ氏は自給自足をするだけでなく、ソーラーパネルやソーラークッカーを
利用していた。スティーブもミラギオスも興味を持ち、質問攻めにしてる。




北森家では、ミラギオスが感謝を込めて、ウズベキスタンの料理を
作って家族とやってきたつじ夫妻に、振舞った。
「プロフ」というピラフそっくりの料理で、ウズベキスタンから持ってきた
香辛料をたっぷり使って、作り上げた。
大人達には好評だったが、義卿氏の孫:優真(4歳)くんには
からかったようだ。
食後、ウガンダからきたスティーブが、御礼にと歌を披露した。





10日間の滞在を終わり、別れの朝がやってきた。
門の前で重子さんや澄子さんと一緒に写真を撮る。
カメラマン役は義卿氏だ。
村人が集まり見送る中、ホームスティをした外国人を乗せた
バスが出発する・・・どちらも別れを惜しんで涙を拭く光景が見られる。
重子「何も起こらず、怪我も無く無事に終わってよかった」
義卿「別れは淋しい」
   「新しい田舎の時代がやってくる・・・そういう夢を持っている」





★こもれび市場・・・・奈良県宇陀市室生区三本松3176―1
           Tel.0745-97-2200
定休日:火曜日
農家で作られた新鮮な野菜や野菜菓子が人気。
ふき菓子:\250、山菜菓子:\250





★女人高野 室生寺・・・・・Tel..0745-93-2003
               入山料 大人\600、子供¥400       
               AM8:00〜PM17:00



緑が深くて本当に美しい所だ。
室生寺は、この時期石楠花の花が有名で、四季折々の景色を
楽しむ事ができる。私が行った時も石楠花が美しかった。
新しい田舎の時代がやってくる・・・・もうそれ始まっているような
気がする。自分の故郷の良さを知り、誇りに思う事ができるなんて
地方都市に育った私には、羨ましい。
緑だって川だってあったし、子供の頃はまだ今より自然があったとは
思うけど、早期退職して自給自足をしているというご夫婦は
いいなあと思った。
自分が同じ事ができるかというと、わからないけど。



60歳代の方達が、元気に地域活動をしている事は、
とても良い事だし、地域の活性化に繋がるだろう。
なにより子供たちにとっても外国人や高齢者との交流は
いいことだ。ここ何年か、50代、60代・・・と生き生きと自分の暮らしを
楽しんでいる人達が多くなってきた。
前回は税務署を定年退職して、華道を極めるために花屋で働いている
男性と商社で働きながら、夫を見守っている妻の話だった。
妻は「退職したら税理士事務所を開くのだと思っていた」が、
在職中フトした事で華道を始めた夫は、それを次の人生の目標・夢に
選んだ。


最後のほうで妻が「退職して今の仕事を始めて、顔つきが穏かになった」
と話していたことが、印象的だった。
人は歳を重ねるに連れ、自然に触れ合う事が心の安らぎ・癒しに
なってゆくのかな。
今回のご夫婦も畑仕事は腰が痛い、辛いと言いながら作業する姿は
楽しげだった。晴耕雨読の生活は私にとっても”憧れ”だ。             

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