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help リーダーに追加 RSS 「ねこ新聞」   トレヴィル編(1996年初版発行)

<<   作成日時 : 2008/08/28 23:40   >>

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今日TVをつけたら、映画の宣伝で小泉今日子と上野樹里が
インタビューを受けていた。
場所として選ばれたのは、キャット・カフェだった。
インタビューの最中、テーブルに乗ってくる猫や、ケンカを始める猫など・・
いろいろいたが、小泉さんも樹里ちゃんも猫を飼っているそうで、少しも
動じることなく、かえってインタビュアーの男性アナウンサーの方が
緊張していた。




「猫、苦手でしょ?」と小泉さんに突っ込まれていた。
小泉家の猫は、ロシアンブルーという短毛の猫だそうで、樹里ちゃんは
犬(チワワ)を飼っていていたが、映画の撮影の影響で猫を飼い始めた。
ラグラドールという種類の猫で、チワワに爪を出さないけど”猫パンチ”するらしい。
先住犬なのに、猫のほうが強いらしい。
なかなか興味深かいインタビューだった。



大島弓子原作「グーグーだって猫である」の映画化で、監督は犬童一心。
この映画は9月6日に公開される・・・絶対観にいくつもりの映画だ。
もう1本、大杉蓮氏の猫映画も。
家に猫がいなくなってかれこれ6ヶ月近くになり、物足りない思いでいるので、
この2作品はきっと何回も観に行くのでは・・・



「ねこ新聞」は、「月間ねこ新聞」という、平成6年7月に創刊されたタブロイド版
月刊誌だった。「人と動物との絆」をテーマに、猫に纏わるコラム、各界著名人
によるエッセイ、写真、イラストレーション、読者投稿など満載したものだった。
平成10年に社団法人・日本新聞協会が解説予定の新聞博物館(仮称)への
収蔵が決定し、創刊号から毎月号が寄贈されたが、編集長・原口碌朗氏の
脳出血による入院のため、休刊となった・・・・と後書きには書かれている。





●ふろしき1枚のひろさ・・・・・牧陽子
●猫の湯治・・・・・・・・・・・・・・松谷みよ子
●猫ふんじゃった・・・・・・・・・・中川朗
●夕暮れ時には鈴は鳴らない・・・川上純子
●こ猫の孤独・・・・・・・・・・・・・・・在間洋子
●ザッツ・ア・キャット・パジャマ・・・・阿部珠理
●大杉栄のねこ・・・・・・・・・・・・・・・松本伸夫
●近くの他人よりウチの猫・・・・・・・塩田丸男
●野良猫とお婆さん・・・・・・・・・・・・川本三郎
●大英博物館の猫たち・・・・・・・・・熊井明子
●白猫ルンルンのこと・・・・・・・・・・ヨシダヨシエ
●猫のいたころ・・・・・・・・・・・・・・・伊藤桂一
●クロの執念・・・・・・・・・・・・・・・・奥本大三郎
●「猫」で世界の寵児となったフジタ・・・松本伸夫
●猫はなんで祟るのかしらん・・・・・・・・早坂暁
●人猫関係新時代・・・・・・・・・・・・・・・なだいなだ
●キャベツ猫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・松田暢子
●ドブ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・イッセー尾形
●ゾウキン猫のこと・・・・・・・・・・・・・立松和平
●ミンゴの奴・・・・・・・・・・・・・・・・・池部良
●猫の戦略・・・・・・・・・・・・・・・・・・赤瀬川原平
●ユエとミャオ・・・・・・・・・・・・・・・・青柳健二
●わが家の猫事情・・・・・・・・・・・・難波利三
●90パーセント  猫・・・・・・・・・・・羽仁進
●中東の都市のねこ・・・・・・・・・・・黒木英充
●猫がしゃべる・・・・・・・・・・・・・・・井坂洋子
●ネコは哲学者である・・・・・・・・・・村尾清一
●わが杯は猫である・・・・・・・・・・・柳瀬尚紀
●野良猫ショボ・・・・・・・・・・・・・・・阿部譲二
●すべての子供たちがたとえば猫を飼っていたら・・・・牧陽子




だいたい、1人4頁くらいの文章なのだが、なにしろ色んな方達の
猫に纏わる話で、イラストや猫の写真がその間に入っている。
カバー写真は、縁側?らしき場所で枯れた鉢の傍で眠る猫が、
なかなかいい味を出している。



中でも松谷みよ子さんの「猫の湯治」がとっても微笑ましかった。

〜高原久美子という女性が専修大學の学生だった時、教授に呈出した
リポートで、松谷さんの「現代民話考・猫」にも紹介されたもの。
久美子さんの祖母ハナさんは、明治26年新潟生まれ、91歳で
亡くなった。木登り・水泳・スキーと人からはおてんばといわれた
女性だった。
当時には珍しい女学校を卒業し、生き字引といわれた方だそうだ。
ハナさんと長年、家族ぐるみのお付き合いをしていた渡辺さんという人が、
猫が大好きで5,6匹飼っていた。
それぞれ人のいう事を聞き分ける行儀のいい猫だったが、そのうちの
タマという猫が怪我をした。猫は怪我をすると姿を隠すというとおり、
タマもいなくなってしまった。
無事かと案じていたら、数日して帰ってきた。
怪我もよくなって元気になっていた。
ところがある日、月岡温泉から「渡辺タマコ様」あての請求書が
届いき、驚いた家族が問い合わせると、「渡辺タマコ」さんという
色白の綺麗な女の人が来て、決してからだごと風呂に入らず、いつも
手だけお湯に浸けていたというのだ。
この話は昭和2,3年頃のことで、久美子さんのお母さんが小学校のころに、
ハナおばあさんから聞かされたという。
女の人になったタマが、からだごと湯には入らず、おそらく怪我をした手だけを
ちょいちょいと湯に浸していた・・・・この場面が目に見えるようで大好きな
話だそうだ。
ところが高原さんからこの話を載いて、何年かして今度は「おじいさんのとんと昔」
という資料に、猫の湯治の話があるのを見つけた。
阿部雅雄氏の編著で次自刊だ。
場所も同じ新潟で、時代も同じ昭和の初め・・・
葛塚の町にある店に1匹の猫が飼われていた。12、3歳になる猫で、オシッコを
もらしたり、段差のある所から降りるときには尻餅をつく・・老猫だった。
ある秋も深い日、知人から鮭を1匹もらったので、出入りの魚屋に頼んで、料理を
してもらった。傍に猫が大人しく座って眺めていたが、一寸した隙に1番大きな
切り身を咥えて逃げ出した。驚いた魚屋が出刃包丁投げると、ちょうど猫の腰に
当たり、ギャッと鳴いて魚を落とし、そのままどこかに行ってしまった。
それから1ヵ月後、ある日の夕方、この店の前にタクシーが止まった。
運転手が降りてきて、「月岡温泉からの運賃をください」といった。
店の人は驚いて「家では月岡温泉に行った人はいない。
何かの間違いでは・・・」というと「なんだかわかりませんが、女の人が
月岡温泉から乗って、この家に入りました。運賃はこの家の人から
もらってくれといいました」という。
店の人は不思議がって、ヒョイと傍らを見ると、先月から行方不明だった
猫が何かいいたげに見上げている。
「こいつめ、おまえか」というと、猫はうれしそうにニャアニャアと鳴いてゴロゴロ、
喉をならしてからだを摺り付けてきた。するとこの様子を見ていたお婆さんが
「金を払っておやりなさい」といったので、騒ぎはおさまった・・・・
「現代の民話は普遍性があってこそ、現代の民話といえる」
とは、吉沢和夫氏の節だが、猫の湯治にも連れができた、という思いが深い。
それも同じ月岡温泉というもの面白い。
実は石川県にもこの話しはあって、立命館大學説話文学研究会編になる
「能登富来町昔話集」にも収められている・・・・と書かれている。
(松谷みよ子「猫の湯治」より)




日本猿が雪の中、温泉に入って温まっている姿は写真などでたまに見るが、
猫が前足だけ温泉に浸けて、湯治しているなんて・・・(笑い)
見てみたい・・^_^
他にも思わずにやっとしてしまう話しが沢山あって、一気に読んでしまった。
今日は私にとって”猫の日”だったな。
本の黄色い帯に白抜き文字で「猫がいてしあわせ」って書いてあった。
本当だ・・・猫がいる場所は平和だ、そして猫がのうのうと暮らしているということは、
人間にとっても優しい場所であるのかも知れない。
犬はその点、野良犬になると厳しいのかしら・・?
首輪が締まって助けられてた犬や、がけっぷち犬とかいたけど、その後どうなったんだろう?
新しい飼い主に巡り合って、幸福に暮らしているのかな。

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